歴史と文化の基礎知識

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豆知識端午の節句に食べる食べ物は?

端午の節句に縁起の良い3つの行事食についてご紹介いたします。
粽(ちまき)
端午の節句には、もち米を竹の葉で包んで蒸した料理が食べられます。これは、粽(ちまき)とも呼ばれ、中国の伝統的な節句料理が日本に伝わり、節句の際に楽しまれるようになりました。
柏餅
柏の葉で包まれた「柏餅」も食べられます。これは、子供たちの健やかな成長を願って食べられることが一般的で、柏の葉が邪気を払うと信じられています。京都には小豆のこし餡とともに白味噌を使った味噌餡の柏餅があったり、男児の初節句の日には家族や知り合いに粽を配り、2年目からは柏餅を贈る習わしがありました。
草餅
草餅はヨモギの葉を突き込んで作られたお餅を指します。端午の節句の始まりとされる古代中国では、「5」という数字は不吉な数字とされていました。そこで不吉な日とされる5月5日に、薬草であったヨモギを使い厄よけとした風習が、現在まで残っています。そのため、端午の節句に食べる草餅には、「子供の災厄を払う」という意味があります。